とても奥が深いさしがね
大工道具の代表とも言われているさしがねですが、実は使い方をマスターするのに時間が必要と言われるくらい、難しいアイテムです。
ただ、直線を引くために使うだけでなく実は色々な使い方をすることができるのです。
そして、それを使いこなすのはプロの大工でも難しいと言われています。
もちろん、家庭のDIYにおいて全てことをマスターしなければ、いけないことはありません。
ただ、使い方を知っていることによって色々な場面で役立てることができます。
そこで、ここではさしがねの使い方を紹介していきます。
そもそもさしがねとは
さしがねは表裏、内側、外側とに目盛りがついているL字型の金属製のものさしです。
別名、かねじゃくやまがりがねと呼ばれることもあります。
基本的な使用方法として、ものさし同様に長さを測ることができるだけでなく直角を確かめることや直角に墨付けをすることにも活用できます。
中には今でも目盛りが尺や寸となっているものもありますが、家庭で使うときには使い慣れているセンチメートルやミリメートルのものを利用するのがおすすめです。
さしがねが長くなっている方を長手といい、逆に短くなっているのを妻手(短手)と呼びます。
多くの場合には長手が50センチメートルまで刻まれているものを使用しますが、細かい場所での作業で使えるように長手が30センチメートルまで刻まれている小さめのタイプもあります。
ものによっては表と裏で刻まれている目盛りが異なっているものもあり、使う場所や使い勝手で好きなタイプを選んで使用することが可能です。
さしがねの使い方
まずは直角に墨付けすることが、さしがねの大事な役割であり使いこなせるようになるべきものです。
この長手を材料に引っ掛けながら、真ん中部分を長手で持つようにして、妻手の外側で線を引くのが基本動作です。
この時、直角に引くためには長手しっかりと材料に密着させることが必要になります。
線を引くときのポイントとして鉛筆やペンはまっすぐ持たずに少し斜めに傾けます。
こうすることで線が引きやすくなるだけでなく正確な場所に引くことができるようになるのです。
次に、直角が正確であるのかを確かめることができます。
これは単純にさしがねのコーナー部分を当てて直角であるのかどうかを確認するだけであり、さほど難しい作業ではありません。
さしがねを使えば等分割することが簡単にできます。
これはとても便利な手法であり、ぜひ覚えておきたいことです。
作業の方法としては、材料の一端にさしがねの角、0の目盛りをつけてもう一方に等分したい数で割り切れる数を合わせるのです。
こうして、あとは当分する場所に印を付ければ良いのです。
これ以外にも、ピタゴラスの定理を利用して、30度や60度、45度といった角度を作ることもできます。